第一回シンポジウム
4月22日 アジア太平洋における韓日関係
タイトル: 関西朝日協力フォーラム – アジア太平洋の未来志向と韓日関係の展望
まとめ: このフォーラムは、アジア太平洋地域の重要性と韓日関係の未来志向に焦点を当て、関西地方で体系的かつ包括的な研究と提言を行う場を提供しています。2022年に発足した韓国政府の宣言を背景に、フォーラムは専門家やメンバーが一堂に会し、アジア太平洋の専門知識を共有し、韓日関係の発展について議論しています。シンポジウムは、幅広い分野の話題に関して事前に準備をし、展望を共有する重要な場となっています。
・張の論文: 韓日関係の悪化原因として元徴用工問題や慰安婦問題を指摘し、これらの問題の解決に向けた方向性を論じています。過去の歴史を直視しつつ未来志向の協力を築くための手法として、第二の金・小渕宣言やヨーロッパの和解モデルを参考にすることを提案しています。
・西田の論文: 日米三か国関係の現状と展望を考察しています。日本周辺の国際安全保障環境の変化や日本国内世論の変化、安全保障政策への姿勢変化などを指摘し、日朝関係における問題点や協力すべき分野として「共通利益」と「共通価値観」に基づく協力体制構築の必要性を提案しています。
・箱田の論文: 徴用工問題を政治的に決着し、歴史問題を過去に区切る重要性を述べています。日本と韓国が普遍的価値を共有するパートナーとして協力し、アメリカとの対北朝鮮政策を協調する必要性を主張しています。
・栗原の論文: 日本と韓国のアジア太平洋問題への姿勢と、米中大国間競争の現状と将来展望、日韓関係の課題と協力の深化に向けた展望を論じています。日韓両国が協力して地政学的にも経済的にも近い立場からPax Asia-Pacificaを築く必要性を提案しています。
・溜の論文: 日本、インド、韓国のインド太平洋政策について論じています。各国の政策指針やアプローチの違いを指摘し、日本、インド、韓国が協力して調整し、インド太平洋地域での影響力を増大させる必要性を述べています。